今一度確認しよう!ターンテーブルのセッティングについて


(※この記事は2020.8.19に書きました)


皆さんこんにちは!


岡山DJスクールのDJ DAIです。


皆さんはターンテーブルのセッティング、正しくできていますでしょうか?

ターンテーブルのセッティングって、とても基本的なことなのですが、今現役でDJしてる人も実は正しい知識をもち、正しくセッティングできている方は少ないんじゃないかなと思います。


セッティングが正しくできていないと、針飛びの原因になって、音が飛んでしまいます。


どんなにいいプレイをしようとしても、このあたりの基本のセッティングができていないと台無しになってしまいます。


そこで!今回は機材のスペシャリストDJ Yossy君に、機材のターンテーブルのセッティングについて教えていただきました。


現役の人も、これからDJを始める初心者の人も必見です!



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<ここから下は、動画の内容を記事に起こしています。読みながら確認したい方やメモ代わりにどうぞ!>

【セッティングの手順】
①ターンテーブルの高さを水平にする
②アーム部分を水平にする
③針の重さ調整(=針圧の調整)


セッティングは上記の3点となります。この3つについて詳しく解説していきます。




①ターンテーブルの高さを水平にする。


そもそもターンテーブルの足の高さが傾いていると、レコードが傾いてしまいますよね。


ターンテーブルにはまっている7インチ用のレコードアダプター(以下の写真&動画ではアダプターで確認しています)やビー玉などの、傾きが確認できるものをターンテーブルのレコード面において傾きを確認しましょう。


↑7インチ用のアダプターはここにあります。


↑アダプターを置いてみると、、、


↑転がっていってしまいました!




こんなふうに、レコードアダプターやビー玉がもし転がってしまったら、その方向のターンテーブルの足の高さを調節して水平が保てるようにしましょう!


↑足の部分を回して高さを調節します。


↑まっすぐになりました!


これでまずは<①ターンテーブルの高さを水平にする>は完了です!





②アーム部分を水平にする。


針(カートリッジも同じです。)自体に重さがあるので、針をアームに取り付けると、針の重さでアーム全体が傾いてしまいます。

なので、針を取り付けたあとは、アームの付けにあるダイヤルを回し、アーム全体を水平にする必要があります。
(時計回りに回すとアームが上に上がり、反時計回りに回すと下がります。)


↑針を取り付けた状態で、アームとレコード面が水平になるように調節していきます。




↑アームの付け根にあるダイヤルです。



ターンテーブルの説明書に何ミリに合わせるか書いているので、説明書に従って、アームとスリップマットの部分が水平になるようにダイヤルを回して調節します。


↑この針の場合は2ミリなので、ダイヤルを2ミリに合わせていきます。この写真は0の状態なので、2まで回します。
(例えば2ミリに合わせると、「アーム全体が2ミリ上に上がっている」ということになります。)



アームの調整が終わったら、銀色のつまみを手前に引いて必ずダイアルをロックしましょう!!

↑Yossy君の左手の人差し指の部分に銀色のつまみがあります。


これがゆるんでいると、アーム全体がぐらぐらして針飛びの原因になります。



Yossy君によると、ここがロックできていない人はかなり多いみたいで、クラブのターンテーブルもロックできていないことが多いようですね(汗)



音の振動などでゆるんでいることがよくあるので、現場でも確認するといいですね!

↑アームとレコード面が水平になりました!





③針の重さ調整(→針の圧力を調整することができます。)


最後に針の重さ調整をしていきます。



②のアームを水平にする手順とかぶってしまい分かりにくいですが、②はあくまでアーム自体を水平にする調整です。



③の手順で針の重さを調整することで、針がレコードを押す圧力=針圧を調節することができます。

針の説明書に、重さは何グラムにして下さいということが書いているので、それを目指して以下3つの手順を追っていきます。



 針の重さ調整(針圧の調整)手順

 (1)アームの後ろについている重りを回してアームを水平
    =ゼログラムにする。

 (2)アームが水平になった状態がゼログラムなので、重りの目盛り
    だけを動かしてアームの黒い線に目盛りのゼロをあわせる。

 (3)また重り全体を動かして3グラム(動画内の針の場合。針によ
    って違います。)にあわせる。






(1)アームの後ろについている重りを回してアームを水平=ゼログラムの状態にする。

↑このようにアームの後ろに重りがついていて、回すことができます。



↑ちなみに、重りはこのように回してはずすことができます。



針の先がレコードの上に来るようにアームを動かし、まずはこれを調節して水平=ゼログラムにしていきます。未調節だと上の写真の様に重りの方にアーム全体が傾いています。



↑重りを回して針の方に動かします。



↑まっすぐになりました!
上の写真のようにアーム全体がまっすぐになった状態=ゼログラムの状態です。これができたら(2)の手順に移ります。




(2)アームが水平になった状態がゼログラムなので、重りの目盛り部分(黒い目盛り)だけを動かしてアームの黒い線に目盛りのゼロをあわせる。

↑重りの目盛りだけ回すことができるので、調節していきます。少し見にくいですが、ゼロの目盛りがアームの真ん中にある黒い線から少しずれてしまっているので、


↑このようにゼロに合わせます。






(3)また重り全体を動かして3グラムにあわせる。



最後の工程です。


重りを調節して、アーム全体をまっすぐにした後、目盛りだけうごかしてゼロに合わせたら、重り全体をまわして3グラムに合わせます。

↑目盛りを回しています。2の状態です。


↑3になりました!


☆これで針の重さ調整=針圧の調整は完了です!お疲れ様でした!(②の工程終了時と見た目は変わっていませんが、、、(笑)針圧は違います!)




最後に豆知識ですが、

ターンテーブルには、最初、重りの後ろにねじのようなものがついています。


↑これですね。



これがついたままだと、その分針の方を重くしないとアームがまっすぐになりません。


また、重さがずれてしまうので、針の説明書に書いてるグラムに合わせても適切な針圧にならないなど弊害があります。


ついたままの人が多いですが、とっておきましょう。





おつかれさまでした!!!


これでターンテーブルの正しいセッティング方法は以上になります。

かなり繊細な作業ですが、基本に忠実にしっかりセッティングすることで、いいパフォーマンスをすることができます。

また、動画に関する質問や、セッティングについてなにか質問があればお気軽に聞いてくださいね!


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