(※この記事は2020.8.18に書きました)
皆さんこんにちは!DJ DAIです。
DJと聞くと、レコードを触りつつ、ヘッドホンをつけて立っている姿をイメージされる方が多いと思いますが、そもそもDJって何してるのかな?と疑問に思ったことはありませんか?
一般の方がテレビでみかける有名なDJには、TRFのDJ KOOさんや、ファンキーモンキーベイビーズのDJ ケミカルさん等がおられますが、TVではあまりDJプレイをされているところが見れませんよね。
なので、DJっていらないんじゃない?と思われてしまっても仕方がないのかなと思います、、、、泣
ただDJの僕としてはそのような誤解はぜひなくしていきたいので、本日はDJって何してるの?という根本的なことについて書いていこうと思います。
そもそもDJは何をしているのか?
↑クラブイベントでDJ中の僕です。
ズバリDJがしている一番大事なこと、それは「曲と曲がとぎれないように流し続ける!」です。
え、そんなこと?やっぱりDJ っていらないじゃん、、、と思われるかもしれませんが、もう少しお付き合い下さい。
皆さんがiTuneやSpotify、CDで何曲か曲を聞くとき、曲と曲の間にはすこし「間」がありますよね。
家や車で個人的に聞いていたり、カフェやお店などでBGMとして流している曲は、「間」があっても気になりませんが、
音楽が比較的大音量で流れていて、音の存在感が大きいイベント、会場全体が音に包まれているような場所で、かつ大勢の人が集まっている場合はどうでしょうか?
せっかく大勢の人間が集まって、大音量で流れている音楽にのって、その場の雰囲気を楽しんでいるのに、曲と曲の間に「間」があるとそのたびに会場の雰囲気がとぎれてしまって会場全体がしらけてしまいませんか?
そうならないようにするのがズバリ、DJの一番大切な役割でありお仕事です!!!
ターンテーブルが2枚あって、レコードを2枚かけるのも、まさしく「曲と曲が途切れないように」するためなんですね。
↑右のターンテーブルで曲を流している間に、左のターンテーブルで流す曲を選んでいます。
これでヘッドホンの謎もとけましたね。
今流している曲はお客さん側にながれていて、次に流す曲をヘッドホンでDJだけが聞いて次にかけるタイミングを計っている、という感じです。
先ほど例にあげさせていただいたTRFのDJ KOOさんやファンキーモンキーベイビーズのDJ ケミカルさんがTVでDJする姿をあまり見られないのも、
TVのパフォーマンスでは1曲しか披露しないことが多いため、そもそもつなぐ必要がない、また音を流すのはTV側のため、だと思います。
ライブでパフォーマンスするときなどは、曲を適切なタイミングで流したり、曲が途切れないようにしたり、
歌い手やお客さんの雰囲気に応じてアレンジを加えたりする等、ライブパフォーマンスをつつがなく進行させたり、盛り上げたりするために必要不可欠な存在だと思います。
笑っていいともでいうタモリさんのような番組MC的な存在です。非常に重要ですね。
DJがしていること5選
●DJはイベントの雰囲気をよくする、盛り上げるために以下のことをしています。
①曲と曲が途切れないように流し続ける。
←ミックスという作業です。初心者の方は練習が必要。
②イベントの雰囲気を察知して、そのイベントや自分のプレイする時間帯にふさわしい音楽をかける。
←イベントの雰囲気を察して、ふさわしい曲を選んで流しています。
例えば、イベントが始まったばっかりでまだ盛り上がっていないときに、ノリノリのアップテンポな曲を流したらなんだかしらけてしまいますよね?
そういうときはスローで落ち着いた曲を流して、盛り上がってきたらノリノリの曲を流す、など雰囲気を壊さないよう工夫して選曲します。
自分がDJをする時間帯によって、同じイベントでも雰囲気はだいぶ違うので、いつ回すのかということもすごく重要になってきます。
さまざまな現場での経験値や、たくさん音楽を知っている必要があります。
③どのようなお客さんが来ているか観察し、来ているお客さんが求めているであろう音楽をかける
←②とも似ていますが、時間帯によってフロアにいるお客さんや人数が違うので、音楽をかけながら同時に人間観察をしています。
人間観察の能力や、幅広い音楽の知識が必要です。
④新しい音楽を発信する。
←DJは情報の発信者でもあります。お客さんが知らない曲を流して新たな価値観を提案します。
⑤ミックスを工夫したり、スクラッチで曲をアレンジしてお客さんをあっと驚かせる
←DJの技術的なうまい、下手はこのあたりで測れると思います。
曲と曲をつなぐときのつなぎ方をいろいろと工夫したり、スクラッチという技術を使ってもとの曲をアレンジするということですね。
ほかのDJがしないような意外な曲と曲を組み合わせてお客さんを驚かせたり、スクラッチで曲をアレンジしてよりかっこよいい曲にするなど、工夫の方法は無限大です。
とてもクリエイティブな部分で、このあたりを極めていくところが、DJをするで上でとても面白いところです。
このような技を極めているDJのことをターンテーブリストと呼び、その技を競う世界的な大会もあります。
上記は、イベントでの主な役割について上げましたが、DJが自分のプレイを発信する場所はオンライン上やイベント以外の場所でも広がっています。
例えば、自分で1時間程度さまざまな曲をつなげたものをMixcloudやSoundCloudにアップロードして世界中の人に聞いてもらったり、それをCDに焼いていろいろな人に聞いてもらう方法や、
InstagramやさまざまなSNS上のLive機能を使って、LiveでDJプレイを配信する方法、またAmeba TVのHIPHOPチャンネルでは、有名なDJがDJプレイを配信しています。
イベントだけでなくいろいろな楽しみ方があって素晴らしいなと思います。
僕自身も、これまでいろいろなイベントで回させていただいたことはもちろん、自身のCDを2枚リリースしたり、Mixcloudに曲をアップロードしたりしています。
↑僕がこれまでにリリースしたCDです!
まとめ
今日はDJがしていることについて書かせていただきました。
いかがだったでしょうか?僕たちDJは遊んでいるように見えて、実は意外と高度なことをやっているんです(笑)
皆さんが曲をかけて、まわりで聞いている人にこれっていい曲だね!といってもらえたらうれしいですよね。
その瞬間、曲をかけた人はもうすでに立派なDJです。
DJは、(きちんとしたスキルをもっていれば、)曲を世の中に紹介することで、聞いている人を幸せにさせ、自身も幸せな気持ちになる、とってもすてきな職業です。
素晴らしい楽曲を作成するアーティストの皆さまへのリスペクトを忘れずに、これからもDJという職業の素晴らしさをみんなで共有できたらいいなと考えています。