(※この記事は2021.3.21に書きました。)
皆さんこんにちは!岡山DJスクールのDJ DAIです。
本日はDJの永遠の課題である、「セットリストを作るのか作らないのか問題」について考えてみたので、あくまで僕一個人の意見ですが参考にしていただけるとうれしいです。
↓YOUTUBEチャンネルでも語ってます!聞き流したい方はこちらをどうぞ。(後日公開します。)
セットリストとは?
まず、そもそもセットリストって何?ということなのですが、セットリストとは、DJプレイをする際の曲のリストのことです。
DJプレイって大体60分でお願いされることが多いのですが、その60分の曲を、
・事前に決めておく→セットリスト作っている
・事前に決めずにその場の雰囲気を見て曲を選んでいく→セットリスト作っていない
という感じでここでは定義しようと思います。
セットリストのメリット・デメリット
では、セットリストのメリット・デメリットについてまとめていきます。
メリットその①:ミスの少ないDJプレイができる。
→事前に曲を選ぶので、選曲のミスが少なくなります。
(例えば、Aの曲の後に思いついてBの曲をかけたけど、2曲の雰囲気が違いすぎて会場の空気を壊してしまった!とか、2曲のリズムが違いすぎてMIXがうまくいかなかった、などのミスが起こりません。)
また、MIXやカットインの練習も事前にできます。なので、本番で慌てずにDJプレイができます。
僕は、初心者の方には断然セットリストを作ることをおすすめします。
メリットその②:迷走しない。
→セットリストを作らずにその場その場で曲を選んでいくと、DJプレイ全体が変な方向に行ってしまう、ということがあります。(僕も何度か経験があります汗)
そういうプレイをしてしまうと、自分的にはかなり不完全燃焼に終わってしまいます泣
DJの経験少ないと迷走しやすいです。
メリットその③:二枚使い・スクラッチなどで見せ場を作れる
→セットリストを作ることで、自分の技をDJプレイの一番盛り上がるところに二枚使い・スクラッチなどの自分の得意技を組み入れることができます。
また、二枚使いなどをするときは、事前に曲を決めてマーキングなどをしておかないとなかなか難しいと思います。思い付きで技術面を披露できる人は一流DJでも少ないです。
世界クラスの一流のDJの方でも、二枚使い・スクラッチなどの技術面を得意をされている方はセットリストを作ってDJされてます。
では、反対にデメリットですが、、、、
デメリットその①:その状況にあった選曲ができない
→セットリストを組んでしまうと、その場その場にあった選曲をすることができません。
例えば、セットリストを作るときは、イベントの雰囲気を、「こんな感じだろうな~」と想像して曲を選んでいくのですが、
いざ、自分の番になって回していると、想像してた雰囲気と違う!とか、来ているお客さんが求めてる曲となんかずれてる!などを肌で感じるときがあります泣
そういうときはセットリストをガチガチに組んでいると、イベントの雰囲気とずれたままDJプレイを進めていくしかなくなってしまうので、僕的にはその時のDJは「失敗」という印象になると思います。
(ただ、最初のうちは、曲をとめない!とか、MIXをミスせずにする!とかが目標になってくると思うので、上記のような雰囲気がズレてた、、、という失敗も重ねながら経験を積むことで、いいDJになっていくんだと思ってます。誰にでも、あの時のDJプレイは失敗だったな~というときは100%あります。)
デメリットその②:機材トラブルや、DJプレイ時間が伸びた時などのとっさの対応ができない。
→イベントに参加していると、機材トラブルがあったり、次に回す予定のDJがこれなかったりして、自分のDJプレイ時間が伸びる、なんてことがたまにあります。
そういったときに、自分が事前に聞いていた時間だけのセットリストしか組んでないと、追加の時間のDJができないですよね。
イベントにはトラブルがつきものなので、もしセットリストを組む場合は、+30分くらいは余分に組んでおくと安心かなと思います。
デメリットその③:準備にすごく時間がかかる。
→これはデメリットというか大変なこと、という感じのことなのですが、60分のセットリストを事前に組むとなると、1曲2分くらいかけるとして最低でも30曲選び、何通りか考えられるその組み合わせを工夫しながら組んでいく、、、、
という感じで準備にすごく時間がかかります。
ただ、初心者の人はこれがいい勉強になると思うので、いいDJになるためには避けては通れない道かなと思います。何事も時間をかけないと一流にはなれませんよね。
なので初心者の方は、イベントの依頼を受けたら上記の準備は最低限しないといけないことになるのかな、と思います。
まとめると、
メリット:①ミスが少ない、慌てないで済む ②迷走ない。 ③技術面を魅せることができる。
デメリット:①その場にあった選曲ができない。 ②トラブル対応しにくい。 ③セットリスト組むのに時間がかかる。
となります。
第一線で活躍するDJもセットリストを組んでいるのか?
一流のDJでもセットリストを組んでいる人とそうでない人が分かれます。
やはり、DJ Crazeや、DJ A-TrakのようなバトルDJ系のDJで、2枚使いやスクラッチを自分のプレイ内で魅せたいDJはセットリストを組んでDJプレイをしています。
また、以前だいちゃんねるでインタビューさせていただいたDJ Ken-Boさんの様に、クラブで回されることの多い現場主義のDJの皆さんはセットリストを組まずにその場の雰囲気を見て選曲をされてます。
(DJ Ken-Boさんの選曲はまさに芸術です、、、、Ken-Boさんのインタビューでは選曲について語っていただいてるので選曲迷われているDJの方は是非見てみて下さい。↓)
どのDJも、自分のプレイスタイルに合わせてセットリストを組んだり組まなかったりしています。自分が一番得意なやり方でDJをするのがいいのかなと思います。
DJの業界的にはセットリストを組むことが「ダサい」と言われてしまう雰囲気がある。
ただ、DJの業界的には、セットリストを組んでいると「ダサい」と言われてしまう雰囲気があります。
僕自身、先輩DJに、「セットリスト組んだらだめ。」と言われたこともあります。
そういう風潮があるのは、セットリストをガチガチに組むのは初心者臭いし、雰囲気に合わせたDJプレイがしにくいから、という理由があるからなのかな、と思います。
なので、最初はセットリストを組んで最低限曲が止まらないようにDJプレイして、慣れてきたらセットリストを組む割合をどんどん落としていくのがいいのかなと思います。
僕自身も、完全ノープランというのは絶対にしないです。本当はノープランでもかっこいいDJプレイができるのが一番いい、ということはわかっているのですが、だいたい6割くらい決めて、残りの4割は雰囲気を読んでDJプレイをしていく、、、という感じです。
また、僕はスクラッチや2枚使いが一般のDJよりは得意で、できればDJプレイに組み入れていきたいので、そういう理由もあって6割ほどはセットリストを組んでDJプレイをしています。
ただ、そういう風潮があっても、「俺は技術面で魅せたいからこれでいく!」とセットリストを組む、という自分のスタイルを貫くのもありだと思います。
そういうスタイルを貫いていくと、周の人がそういう印象を持つので、そのつもりでイベントにも呼ばれるようになると思います。
最後に:選曲の練習方法について
最後におすすめの選曲練習方法をご紹介します。
①Ameba TVでDJ Ken-Boさんなど、選曲がとてもうまいDJの方の曲をメモして自分も同じ順番でかけてみる。
②曲名が書いてあるMix CDやMixcloudなどを聞いてまねしてかけてみる。
③Back To Backをする。
上記3つの練習をすると、選曲する力やとっさの対応力がかなり身につくと思うので、ぜひやってみて下さい。僕も初心者の頃は、うまい人のMix CDはめちゃくちゃ聞きまくってました。
※Back To Backとは・・・2人以上のDJで、順番に曲をかけあうこと。前の人がどんな曲をかけるか分からないので、とっさの対応力が必要になります。結構楽しいので、楽しく対応力が身につくとてもいい練習方法かなと思います。
(Yes!!DJだいちゃんねるで、岡山DJスクールの生徒さんがBack To Backで練習している動画をアップしてます。よろしければご覧ください。↓)
まとめ
今日はDJの永遠の課題である、「セットリスト作るのか作らないのか問題」について考えてみました。あくまで僕一個人の意見ですが、皆さんのDJプレイの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。