レコード針のメンテナンス方法と豆知識~メンテナンスで針飛びを防ぎ、いいDJプレイをしよう~



(※この記事は2020年8月6日に書きました)



皆さんこんにちは!DJ DAIです。皆さんは「レコード針のメンテナンス」できているでしょうか?


DJにとって機材は商売道具なので、定期的にメンテナンスすることってとっても大切ですが、針・レコード・ヘッドホンは、どの現場に行っても自分のものを使います。



特に針はしっかりメンテナンスしておかないと針飛びやあらゆるトラブルの原因になります。


メンテナンス不足でいいDJプレイができないなんて辛いですよね(泣)。


そこで、今日は機材のエキスパートであるDJ Yossy君に、レコード針のメンテナンス方法についてお伺いしたのでまとめていこうと思います。


DJとしての基本となる大切なところなので、今できていない方や正しい方法についてよく知らない方は必見です!


「Yes!!!DJだいちゃんねる」に動画を上げているのでご覧ください。↓ 



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以下、動画の内容をまとめています。

正しいレコード針のメンテナンス方法とは


正しい針のメンテナンス方法は、

①針先のほこりを取る
②針とアームが接する金属部分をアルコールでキレイにする


の2点です。



①針先のほこりを取る


レコード針を購入すると、小さいブラシがついてくると思います。

まずはそれを用意しましょう。
(何かわからずに捨てちゃった人は毛が柔らかめの小さいブラシを用意してください。)


針はレコードの溝を通って音を出すのですが、溝には見えないほこりがたまっていて、ある程度使うと針先にほこりがついてしまいます。


付属のブラシでそのほこりを取り除きましょう。

※ブラシ使用時の注意点

 針が曲がっている方向(アーム取り付け部→針先端)に向かってブラシで掃くようにしてください。

逆にすると針に引っかかって針が折れてしまうことがあるので注意しましょう。


手前から


奥に向かって針の方向に沿ってブラシをかけましょう。


ほこりがずっとついたままだと、針の先がレコードの溝より太くなってしまって針飛びの原因になったり音が悪くなったりします。


必ずこまめに取り除くようにしましょう。


また、DJプレイ中に気になったら、指でやさしく取り除いてやるといいですよ。


そのときも、必ず針の向きに沿って取り除くようにしましょう。(※極力はブラシがいいです。)

スタイラクリーナーという、針先専用のクリーナーを使っていただいてもOKです。
※スタイラクリーナーは針先のみ使用可で、以下の②金属部分の清掃には使えません。ご注意下さい。








②針とアームが接触する金属部分を無水エタノールで
クリーニングする


次に、針とアームが接するどちらにも金属の部分(4つの銀色の部分です)をキレイにしましょう。

その接点に針先から伝わった電気信号が通って音が流れるようになっているので、とても重要な部分ですよね。


定期定期にきれいにすることが大切です。


針の方の金属部分


アームの方の金属部分


【クリーニング方法】
 純粋な無水エタノール(または真水=純正水)を綿棒の先につけて、やさしく汚れを取り除きます。


 針の方はたまに舐めてしまう人がいるんですがそれは絶対NGです(笑)(外国人のDJの人がやってるのをまねしてるんですかね、、、?)


つばがついて金属部分がさびてしまうので絶対にやめましょう。(笑)


↑無水エタノールです。


綿棒の先に無水エタノールをつけて優しく拭き取ります。


アーム部分も同様にしましょう。


針の金属部分はなめちゃだめです(笑)


アームの方はクリーニングし忘れていることが多く、現場のターンテーブルをクリーニングすると真っ黒になることがあるそうです(汗)


針とアームの金属部分が汚れていると、片方だけ音がならないとか、スクラッチライブだとコントロールが効かないなどのトラブルにつながっていまします。


いざ現場で困らないためにも、こまめに掃除をすることが大切ですね。





針は保管、持ち運び方にも注意が必要!

皆さん針用の専用ケースは持たれてますでしょうか?
針用の専用ケースは必須です。

針のケースはこんな感じです!

針を固定できるので、安全に持ち運ぶことができるし、クリーニング道具(ブラシ、アルコール、綿棒)も一緒に持ち運べます。


右側の空いている部分にアルコールの小瓶、綿棒、ブラシを入れることができます。


そのままポケットにいれたりするのはやめましょう。針が折れていまします(泣)裸でもつのは絶対だめなので、針の専用ケースはDJの必需品ですね。





レコード針の豆知識3つ

①針先は交換できます。

針は針先だけ取り外すことができるんですね。これを交換針といいます。

少し見にくいですが、交換針を本体からとっています。



これが交換針です!


折れたときは交換針だけ買って交換します。1本3千円くらいするので折れないように大切に扱いましょう。
(針先は繊細なので簡単に折れてしまいます。丁寧にあつかいましょう。頻繁に折っていますと意外と痛い出費になります泣)


ちなみに、レコード針の交換針の部分は磁石になっているのでホッチキスの針がくっつきます!針が音を出す仕組みは、


①磁石が振動する

②針の本体の中にコイルが発電し電気が起きる

③その電気が赤白ケーブルを通ってミキサーに伝わる

④ミキサーで音が大きくなって音が聞こえる。



という感じらしいです!


仕組みが簡単にでも分かっておくと何かトラブルがあった時に原因が見つけやすいかもしれませんね。




②現場で使える豆知識
=自分の持ち物には目印を貼っておこう!

↑Yossy君も自分のステッカーをはっています。針にはテープを貼ってそのテープに名前を書いていました。


DJはだいたいみんな同じような針を使っていることが多いです。


現場は暗かったりするので、自分の持ち物にはすべて自分のものだとわかるように名前のシールやステッカーなんかを貼っておくといいですよ。


間違って持って帰ってしまったり持って帰られたりなどのトラブルを未然に防ぎましょう。


僕はパソコン、パソコンの充電器にも自分のステッカーを貼ってます。だいたいみんな貼ってますね。




③どの針を選べばいい?

今回レクチャーで使用したYossy君の針はシュアーというメーカーの針で、DJの定番の針なのですが、これは廃盤になっています。


針もいろいろな種類があって初心者の方は何を選んだらいいのかわからないかなと思います。


僕からのアドバイスとしては、最初は安い針から入って、あとはいろいろ使ってみて好みで選んでいくのがいいのかなと思います。


ちなみに僕はオルトフォンという針のメーカーを使ってます。






まとめ


今日は針のメンテナンス方法についてYossy君にとてもていねいに教えていただきました。


針のメンテナンスができていないのはDJとして致命傷です。


メンテナンス方法を知っていないと大変ですよね。


針はとても繊細なものなので、今日教えてもらったメンテナンス方法を実践し、大切に扱って、機材トラブルの少ない、いいプレイができるようにしましょう!

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